レーシック

レーシック Q&A

レーシックについて

アイレーシック®(iLASIK®)とイントラレーシックの違いはなんですか?

目には、メガネやコンタクトレンズで矯正できる近視・遠視・乱視などの低次収差と、メガネやコンタクトレンズで矯正できない高次収差(微細な光の歪み)があります。イントラレーシック(IntraLASIK)はメガネやコンタクトレンズと同じ低次収差しか矯正できませんが、アイレーシック®(iLASIK®)は高次収差まで解析して矯正することができます。高次収差の程度は同じ人の目でも左右差があるぐらいそれぞれの目で異なりますので、その方の目に合わせてオーダーメイドでレーザー照射を行えるアイレーシック®(iLASIK®) は、見え方の質がイントラレーシックより良くなります。

どれぐらい視力が回復しますか?

手術前の目の状態にもよりますが、みなとみらいアイクリニックで手術を受けられた90%以上の方が、裸眼視力1.0以上に回復されています。レーシック後の裸眼視力は、基本的に手術前のメガネ装用時の矯正視力以上出すことはできません。つまり矯正視力がもともと低い方は、レーシック後の視力も同程度になります。

レーシックを受けても、将来、白内障・緑内障・網膜剥離などの手術は受けられますか?

すべて受けられます。ただし、白内障の手術の際は、使用する眼内レンズの度数を計算するために、レーシック前の角膜形状のデータが必要になります。他院で手術を受けられる場合は、お問い合わせいただければいつでもデータのご提供は可能です。

レーシックを受けると早く老眼になりますか?

老眼とは、加齢に伴って水晶体が硬化したり筋肉の動きが悪くなることで調節力(ピントを合わせる力)が低下し、近くが見えにくくなる症状です。近視はもともと近くにピントが合った状態ですので、老眼があってもその影響を受けずに近くを見ることができます。そのため、老眼があるご年齢の方でも近視の方は、メガネやコンタクトレンズを外せば近くが見えるので、老眼はないと思ってしまいがちですが、レーシックで近視を矯正してしまうと、もともとあった老眼が出てきた状態になり、近くが見えにくく感じるようになります。
調節力の低下は、メガネやコンタクトレンズを使用していてもいなくても関係なく進んでしまうもので、もちろんレーシックを受けても進むスピードは変わりません。

レーシックの安全性について

感染症の心配はありませんか?

手術室は、空気中の粒子濃度を指定された清浄度クラスに合致するよう制御された、クリーンルームになっています。清浄度を保つために、細かい粒子を捕集する高性能フィルター (HEPAフィルター) を用いて除塵・除菌を行なっています。みなとみらいアイクリニックでは定期的に洗浄度を調べ、クリーン度の維持に務めており、1999年の開院以来現在までに感染症の発症は1例もありません。
また、手術中にフラップの下に繊維などが入らないように、目を覆うドレープや余分な水分をとるスポンジなども繊維が出にくい製品を使用しています。その他に、1例ごとに器具類は滅菌、または使い捨ての製品を使用しています。

手術の失敗はないのでしょうか?

エキシマレーザーによる手術は、視力矯正手術の中でも最も安全で有効な手術方法の一つです。角膜治療に関して熟知している眼科専門医が、きちんとトレーニングを積んで行えば、失明というような事態はありえない手術です。それゆえ、多くのプロスポーツ選手や、眼科医をはじめ医療従事者もこの治療を受けています。

痛みはありますか?

手術中は点眼麻酔をしているので、痛みを感じることはほとんどありませんが、目を触られたり押されたりする感覚は残ります。手術後20〜30分経って麻酔が切れると、しみる感じや異物感を感じる方がいらっしゃいます。痛みの程度には個人差がありますが、心配されるような痛みはありません。

合併症にはどのようなものがありますか?

合併症の可能性はゼロではありませんが、ほとんどの症状が時間の経過とともに改善します。
■異物感・しみる感じ・痛み
手術当日は感じる場合がありますが、ほとんどは翌日から数日のうちになくなります。
■ぼやける・見えにくい
手術直後はかすみがかかったようにぼやけたり、見えにくいことがありますが、徐々に改善します。
■白目の出血 (球結膜下出血)
手術中に白目の血管が傷ついて出血し、赤くなってしまう場合がありますが、1~2週間で自然に消失します。
■夜間の見え方・にじみ
光がにじんで見えたり、まぶしかったり、また明るい場所に比べて暗い場所 (夜間) で視力の低下を感じることがあります。ほとんどの方は手術後半年程度で改善または消失します。
■ドライアイ
手術後しばらくは目が乾燥しやすい状態になります。これは一過性のドライアイで、ほとんどの方が3~6ヶ月で手術前の状態に戻ります。

角膜フラップの傷は残りますか? ずれたりしないですか?

フラップの傷は、手術直後から肉眼では全く確認できません。 顕微鏡などで拡大してみるとフラップの周辺部が確認できますが、時間が経つとともに顕微鏡でさえもわかりにくくなってきます。また、フラップは日常生活の中でずれることはありません。手術直後にこすったり、安定してからも目を強くぶつけたりした場合に、ずれたり、しわができる可能性がありますが、数日以内に整復すればほとんどの場合治ります。

手術中に目が動いてしまったり、まばたきをしても大丈夫ですか?

エキシマレーザーには目の動きを追従するシステム (アイトラッキングシステム) が装備されているので、多少目が動いてしまっても誤照射の心配はありません。 また、手術中は開瞼器という目を大きく拡げる器具を装着しますので、まばたきをすることはできませんが、麻酔が効いているので乾燥感を感じることはありません。

手術後、将来的に問題が生じることはないのでしょうか?

角膜の視力矯正術自体は30年以上の歴史があり、この間、世界の眼科の権威が様々な研究や臨床経験を重ねて、「角膜」についての知識を蓄積した結果、この方法 (レーシック) なら長期的な安全性に問題ないだろう、という見解でこれまでたくさんの手術が毎年行われ、眼科医自身、そして、他科の医師や、あるいはその家族も受けています。ただし、安全に行うためには、手術前に個々の患者様の目の状態が手術に適応 (むいている) していること、手術が角膜の厚さなどの一定の条件を守って行われていること、などが大前提となります。
みなとみらいアイクリニックは、日本で最初に眼科専門医がレーシックを始めたグループに所属して手術を開始し、既に20年以上が経過しました。その間に重大な合併症が発症した例はありませんが、これが恒久的な結論には結びつかないことも事実です。手術はご自分で納得されて受ける、ということが大切です。手術前には時間をかけて個々の患者様に手術での可能性についてお話ししておりますので、まずそれを聞いていただき、納得していただいた上で手術を受けるかどうか判断していただければと思います。

レーシックの適応について

手術は誰でも受けられますか?

適応検査の結果、5人に1人ぐらいの割合でレーシックが受けられないと診断されていますが、レーシックを受けられる年齢に上限はありませんので、適応検査で問題なければご高齢の方でも手術は可能です。
レーシックが適さない方の目安としては以下の内容です。
■ 角膜の厚さが近視の度数に対してに薄い
■ 強度近視
■ 円錐角膜・白内障・緑内障など、目の病気がある
■ 全身の病気 (重篤な糖尿病、膠原病など) がある
■妊娠または授乳中 (ホルモンバランスの関係で屈折力が変化したり、感染症予防の薬が使用できない場合があるため)
■ 年齢が18歳未満 (体が成長している間は、近視がまだ進む可能性が高い)
■ 医師の説明を理解できない
■ 屈折矯正手術が許されない特殊職業に就いている
■ 20歳未満で、保護者の方の同意が得られない

ドライアイといわれていますが、手術は受けられますか?

可能ですが、症状の程度によっては、手術前にドライアイの治療が必要になる場合もあります。 また、コンタクトレンズの装用が原因でドライアイになっていた場合、レーシック後に症状が軽減する効果が期待できます。

手術を片眼づつ受けることはできますか?

可能です。たとえば、両眼同時にコンタクトレンズがはずせない方、両眼同時に手術をすることに抵抗ある方、生命保険の給付金の関係などで片眼づつ受けられたい方は、手術申込時にお申し出下さい。

他院で手術を受けたのですが、追加手術をこちらで受けることができますか?

これまでも他院での手術後、みなとみらいアイクリニックで追加の手術を受けている方がいらっしゃいます。検査・診察を受けていただき、可能な限り追加の手術に対応しておりますが、条件や状態によりご希望にそえないこともあります。また、ご相談の際には、可能でしたら前医での手術前後のデータをお持ちください。

レーシック後の生活について

手術後は通院が必要ですか?

定期検査は、手術翌日、1週間後、1・3・6ヵ月後、1年後、その後1年に1回です。定期検査は手術後の回復の状態を知り、合併症の早期発見のためにも非常に大切です。見え方に問題がない時でも、必ずお受け下さい。所要時間は30分~1時間前後です。また、見え方が急に変化したり、何か異常を感じた場合は、定期検査以外の時期でもすぐにご連絡の上、受診してください。

手術に眼帯が必要ですか?

手術後1週間は、ごみや予期せぬ衝撃から目を守るために、外出時に保護用のメガネやサングラスを、就寝時には保護用の透明なプラスチック眼帯を使用してください。保護用メガネとプラスチック眼帯はクリニックで用意しています。

お化粧はいつ頃からできますか?

手術後1週間はアイメイクを控えてください。他の部分のお化粧は、翌日の検査後から可能です。また、手術前は2日前よりアイメイクを控えていただき、手術当日はお化粧、香水、整髪料、香りの強いクリームなどのご使用を控えてください(エキシマレーザーの効果に影響します)。

仕事はすぐできますか?

みなとみらいアイクリニックの手術日は、基本的に金曜日または土曜日になります。手術後は、可能であれば土日は自宅でゆっくりお過ごしいただき、週明けからお仕事に行かれるように調整してください。ただし、戸外でのハードな仕事等は、医師にご相談ください。
また、手術後数日間は見えづらさや違和感を感じる場合がありますので、ご旅行前や忙しい時期を避けて手術の日程をお考えください。

車の運転はいつからできますか?

視力が改善すれば運転は可能になりますが、手術後1週間ぐらいは対向車のライトが特にまぶしく感じられますので、夜間の運転は控えてください。また、運転免許証の条件欄に“眼鏡等”とある場合は、限定解除の申請が必要です。

スポーツはいつ頃からできますか?

手術後1週間は、すべてのスポーツを控えて下さい。ジョギングなどの軽いスポーツは、手術後1週間から可能です。格闘技や球技、水泳など水と関わるスポーツは最低1ヵ月程度控えて下さい。