フェイキックIOL

フェイキックIOL・ICL (有水晶体眼内レンズ)とは

コンタクトレンズは目の表面にある角膜にのせるものですが、フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)は、角膜より内側の目の中に入れるレンズです。レーシックのように角膜を削ることがないので、角膜が薄い、強度近視、軽度の円錐角膜などで、レーシックが不適応になってしまった方でも、近視・遠視・乱視を矯正して裸眼で生活することができるようになります。また、レーシックが適応と診断された場合でも、近視が強い方は角膜を削る量が多いために視力が上がっても思ったよりすっきり見えないことが予想されますので、フェイキックIOLをおすすめしています。

コンタクトレンズと違い、フェイキックIOLは目の中で異物感を感じることはなく、汚れがつくこともほとんどないので、メンテナンスは基本的に必要ありません。将来的にレンズの劣化による交換等も必要ないので、いわば一生使えるコンタクトレンズのようなものです。

目の中にレンズを入れる、と聞くと、抵抗を感じたり怖さを感じる方を適応検査の際によくお見受けしますが、実際の手術時間は片眼につき15分前後で、フェイキックIOLの手術を受けられたほとんどの方が、思ったより早く終わって怖くなかった、こんなによく見えるならもっと早く受ければよかった、などとお話されています。

”断面図”フェイキックIOLには前房型(Artiflex/アルチフレックス・Artisan/アルチザン)と後房型(ICL/アイシーエル)があります。みなとみらいアイクリニックでは、1999年よりArtisan/アルチザンの手術を開始し、2005年にArtiflex/アルチフレックス、2008年8月にICL/アイシーエルを導入しました。どちらのレンズの方がすぐれているということはなく、それぞれに特徴があります。術前の検査で目の形やデータを確認し、その患者さまにとって適したレンズを選択し、手術を行っています。